すい臓がんの病理学的検査と集合的治療
すい臓がんが疑われる場合に行われる検査は、血液検査、画像検査、病理学的検査です。
病理学的検査では、すい生検という、すい臓に針を刺し組織を採取する検査が行われます。
そうして採取した組織に癌があるかどうか調べます。
ただし、この検査は、血液検査の腫瘍マーカーと画像診断を行って、診断が困難な時に行われる検査です。
それは、血液検査や画像診断と比較し、患者への負担が格段に大きいものだからです。
生検組織診は、内視鏡検査で胃に病気が見つかった場合には、内視鏡下でその部分の組織を一部採取して、病理部門で標本に染色を施し、顕微鏡で病理検査を行って診断をつけていきます。
病院において病理診断は、基礎部門である研究と臨床部門である治療を結びつけている部門です。
そこでは、採取した細胞・組織の検査を行う「細胞診・生検組織診」、手術中に良性・悪性などの診断が必要な場合に検査を行う「術中病理診断」、手術で摘出された標本を用いる「手術標本病理診断」、亡くなった患者の死因や病因を調べるための「病理解剖」などを行っています。
すい臓がんの場合は、画像診断の進歩により、数ミリ程度の小さな病変であっても発見できるようになってきています。
しかし、異変が発見されたとしても、その病変が良性か、悪性かを判別するのは一般的に困難であることから、悪性が疑われる場合、通常は手術が勧められます。
全ての癌の治療で主流なのは、手術によって癌を取り除く「手術療法」です。
5年生存率の高い例の中で、治療法の8~9割は手術法が占めています。
すい臓がんの場合は、すい臓が少しでも残っていれば本来の機能を果たしてくれるので、積極的に手術が行われています。
しかし、手術療法単独での治療は少ないようです。
特に、進行した癌の治療の場合に多く、発見が遅れがちなすい臓がんの場合も他の方法と組み合わせることで総合的に治療する方法がとられているといいます。
他の方法とはどんなものなのでしょうか。
科学療法、放射線療法、免疫療法、温熱療法などがそうです。
温熱慮法は、最近よく新聞などで取り上げられていますね。
これらの療法には、それぞれに長所と短所があり、癌は100人の患者がいれば、100通りの症状があると言われている病気なので、治療法も一人ひとりそれぞれによって決められるのです。
各治療法を個人個人に合わせて組み合わせていきますが、これを「集合的治療」と呼んでいます。
近年、この集合的治療によって、癌患者の生存率が向上してきているのです。
癌の治療法は、癌患者だけでなく健康な人達にとっても関心の的なので、新しい治療法が登場すると、マスコミなどで大々的に取り上げられていますね。
現在一番注目されているのは、温熱療法というものです。
しかし、癌が肺に転移している場合、この温熱療法は逆効果になってしまうそうです。